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【この子は邪悪】邪悪なのは一体誰?ビジネス的にも上手くできている作品!
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タイトルは「この子は邪悪」。どの子が “邪悪” なのか?と考えながら鑑賞しましたが・・・
(ネタバレあり)
司朗(玉木宏)がヤバイと分かっても、始めは催眠術を使っているな、という程度の認識。ところが、実は異能者レベルの能力で、魂を入れ替えることが出来ると判明。さらに、月(るな)の仮面が剥がされ、それまでは脇役だったウサギの存在理由が明かされて・・・。そして、色々あってラストで、本命の”邪悪”な子が登場。
本作中での一番のヤバサは、司朗が自分の能力を使うことに、倫理的な問題を一切感じていないサイコだということですね。
ミスリードあり、意外な真相ありで、本作が一種のSFファンタジーであることに納得できれば、ミステリーとしてそこそこ楽しめると思います。
気になった点。
人間同士で魂が入れ替わる物語は、他にもありますが(例えば「君の名は」)、人間と動物での交換は、ユニークであまり聞きません。(神話か何かにあったような気がしますが思い出せません(汗))
親族でもなく委任されたのでもなく、しかも、未成年者が戸籍謄本を入手できるのか?
司朗が家族を失いたくないことに異常に拘っていることを考慮すると、月(るな)の死亡届を出さず戸籍を維持していた、という設定の方がしっくりした気がします。
主人公の花(はな:南沙良)が窪家で唯一、まともな人物という設定ですが、花もまた元の肉体が実は死亡していた、という設定にすれば、もっとシュールになったのでは?(汗)
一生懸命、推理してたのに、この展開はズルいと思いました。「ホームズ作品の犯人がエグゼビア教授でした」みたいな卓袱台返しですから。
物語を一緒に引っ張ってた大西流星さんのラストがアレなのも、あんまりです。何のフォローも無いなんて。
「さかなのこ」の店長とか「オカルトの森」の江野祥平とか、最近やたら宇野さんを見てますね。
お二方は納得できないみたいですが、自分は結構気に入りました。
映画の世界観としてドクターの退行催眠、子供の虐待のライフワーク、他にウサギなど伏線にしておいて、
最後に怒涛の展開で納めるのが巧かったと思いました。
魂の入れ替えというのはある意味スーパーナチュラルですが面白いアイデアと思いました。
竹内さんが言う「マッドサイエンティスト」というのは確かですねw
それに玉木宏さんの納得感ありますよね。
ラストはタイトルがそこか~という、タイトルが出オチなのか!!に驚いた。